好きな人と付き合うよりも、関係が終わった相手と復縁することの方が難しいと言われています。そのため、多くの人は相手のことがまだ好きでも、復縁を諦めてしまうのではないでしょうか。

しかし、結婚を約束していたのに振られてしまった、振られた理由を聞いても答えてくれない、といったように、諦めたくても諦められない状況もあるかと思います。どうしても復縁したいけれど自分の力だけでは難しいという場合には、復縁工作をおすすめします。この記事では復縁屋が実際に行った復縁工作の事例もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

復縁工作とは?

 

復縁工作とは、関係が終わってしまった相手とやり直すために、工作員が復縁をサポートする恋愛サービスのことです。探偵事務所に所属するプロの工作員が調査や工作を行うため、相手にバレることなく自然な形で復縁することができます。

「復縁」と聞くと別れた彼氏・彼女と寄りを戻すことを連想しますが、離婚した元夫(妻)や、疎遠になった友達とやり直すことなども復縁に含まれます。そのため、「離婚した夫とやり直したい」「昔の友達と連絡が取れるようになりたい」といったことでも、復縁工作として依頼することができます。

復縁したい時にやってはいけないこと

 

復縁したい相手に対して以下のような行為をしてしまうと、復縁が難しくなってしまいます。

・しつこく連絡をする
・相手の後を付けるなどのストーカー行為
・自宅や勤務先周辺で相手を待ち伏せする
・(相手に新しい恋人がいる場合)新しい恋人に嫌がらせをする

復縁したいという気持ちが先行して上記のような行動をとってしまうと、相手やその周辺の人から警戒されてしまいます。そうなると復縁の可能性がかなり下がってしまうため、復縁したいという思いは自分の中だけに留めておき、過度な行動をしないように注意しましょう。

復縁工作ご相談内容

 

※個人の特定を防ぐため、内容を一部変更しています。

依頼者のK子さんは、家庭を持つ男性と不倫関係にありました。K子さんにも夫がいたので、いわゆるダブル不倫です。不倫関係は3年程続いており、お互いパートナーとは冷え切った関係が続いていることから、現在の夫・妻とは離婚して、2人で新しい家庭を築いていこう、と約束をしました。

その約束が嬉しかったK子さんは、約束をした次の日から夫との離婚手続きを開始し、すぐに離婚したそうです。そして約束通り一緒になろうと彼に連絡をしました。もちろん彼もすぐに離婚してくれると思っていましたが、K子さんが離婚したことを聞くと態度が一変。「もう終わりにしよう」「妻の方が大事なことに気が付いた」「もうK子のことは好きじゃない」など、突き放す言葉を投げかけてきました。

K子さんは彼との約束を信じていたため、パニック状態に。彼に何度も電話やLINEをしたり、自宅周辺で彼を待ち伏せしたりなど、前述した「復縁したい時にやってはいけないこと」に該当する行為を行ってしまいました。

そしてとうとう彼からは着信拒否とブロックをされ、「これ以上付きまとうなら警察に通報する」とも言われてしまい、彼との連絡手段は完全に断たれてしまいました。ご自身では復縁はおろか、連絡すら取れない状況であるため、復縁工作のご依頼にいらっしゃいました。

復縁工作内容

 

今回の復縁工作は、以下の工程で行いました。

1.不倫相手の特定
2.不倫相手と接触
3.K子さんへのアドバイス
4.K子さんと不倫相手が接触
5.不倫相手との関係を再構築する

それでは順番に、内容を詳しくご紹介していきます。

1.不倫相手の特定

まずは復縁の対象となる不倫相手の男性を特定することから始めていきます。K子さんからいただいた情報を元に不倫相手の自宅周辺で張り込みを行いましたが、姿を見つけることはできませんでした。おかしいと思い、張り込み場所を自宅周辺から職場周辺に変更しました。するとすぐに不倫相手を見つけることができたため、そのまま尾行を続けました。

その結果、不倫相手は会社の近くに部屋を借りて一人で住んでおり、前の自宅には彼の奥様と子供が住んでいるということがわかりました。この時点ではただ別居しているだけなのか離婚をしたのか判断ができなかったため、不倫相手に接触して直接確認することにします。

2.不倫相手と接触

自宅がわかれば次は行動調査です。行きつけのお店を把握し、そこで接触することにしました。何度か接触を重ねて関係を構築できたところで、さり気なく不倫の話題に誘導します。すると彼は「自分も不倫が原因で妻と離婚した」と話してくれました。不倫相手はK子さんと別れた後、自分も奥さんと離婚をしていたのです。

話を聞くと、K子さんの待ち伏せや過度な連絡により妻に不倫がバレて、離婚することになったということでした。また、そのようなK子さんの行動に少なからず恐怖を感じたとのことだったため、それをK子さんにも共有すると、K子さん自身も「あの時はパニックになってしまい、迷惑をかけてしまった」と反省しているようでした。このことはK子さんと不倫相手が接触できた後に、K子さん自身から不倫相手に伝えていただくことにします。

そしてなぜK子さんと一緒にならなかったのかと尋ねると、「いざ離婚となると踏ん切りがつかなくなってしまった。K子さんとは本気で一緒になりたいと思っていたのに、勇気が出なかった」とも話してくれました。ついK子さんを傷付けるようなことを言ってしまったことをとても後悔しており、連絡先を消してしまったためもう会うことはないだろう、と落ち込んでいました。

復縁は復縁相手の気持ちによって難易度が大きく変化します。今回は不倫相手がK子さんと別れたことを後悔しており、またK子さんへの気持ちも本気だったため、復縁の可能性がかなり大きくなりました。

3.K子さんへのアドバイス

不倫相手と接触後、すぐにK子さんに状況を報告しました。不倫相手の気持ちが嬉しい反面、自分の行き過ぎた行動を反省し、すぐにでも不倫相手に謝りたいとのことでした。しかし復縁工作だとバレないためにも、今は連絡を控えていただきます。

今後不倫相手と接触する際のポイントや立ち振る舞い方などをアドバイスし、次の工程に備えます。また、気持ちが先行して突っ走ってしまう癖を直し、落ち着いた女性になる努力もしていただきました。

4.K子さんと不倫相手が接触

接触は不倫相手の行きつけのお店で行うことにしました。女性工作員とK子さんが飲んでいるところに男性工作員と不倫相手が入店し、男性工作員が女性工作員に友達という体で話しかけます。すると不倫相手もK子さんに気付き、「K子?」と話しかけました。工作員達は「2人も知り合い?」と盛り上がり、一緒に飲もうという流れになりました。

盛り上がる工作員に対して、K子さんは冷静に「前付き合っていた人」と不倫相手を紹介します。不倫相手はどこかぎこちない様子でしたが、工作員が場を盛り上げて、K子さんと不倫相手は再び連絡を取り合えるようになりました。

5.不倫相手との関係を再構築する

解散してからすぐに、K子さんに不倫相手から連絡が来ました。内容はひどいことを言ってしまったことを謝りたいということと、次の休日に2人で出掛けないかというデートのお誘いでした。ここまでくれば、復縁まであと一歩です。もしかしたら不倫相手の方から復縁を申し込んでくるかもしれないと判断し、K子さんから復縁を申し込むのは少し待っていただきました。

予想は的中し、デートをしたその日に不倫相手から「やり直さないか」と言ってきたそうです。K子さんはもちろんOKをして、無事に復縁することができました。復縁工作はここで終了しましたが、1ヶ月程度アフターフォロー期間としてK子さんの相談に乗ったり、アドバイスをしたりしました。そして復縁工作終了から数か月後、K子さんから「彼と入籍しました」と大変うれしいご報告をいただきました。